【施工実績】東京都清瀬市の分譲マンション(303戸・築22年)毎年実施している定期排水管高圧洗浄が完了しました

東京都清瀬市の分譲マンション(303戸・築22年)にて、2017年から毎年実施している定期排水管高圧洗浄が完了しました。共用部の立て管・屋外横引管(排水桝)から専有部の枝管まで、建物全体の排水管を洗浄したメンテナンス工事です。

本マンションは、キッチンにディスポーザーが設置された物件。さらに過去に排水の溢水事故を経験しており、高圧洗浄車から最も遠い住戸まで最長約140mのホースを通す大規模物件でもあります。今回は施工を担当した現場責任者へのインタビューを通じて、長年同じ現場を担当するからこそできる排水管高圧洗浄の工夫をご紹介します。

物件写真
高圧洗浄車

工事概要|東京都清瀬市・303戸の分譲マンション

物件種別東京都清瀬市 分譲マンション
築年数22年
戸数303戸
工事内容定期排水管高圧洗浄(共用部 雑排水・汚水系統 立て管/屋外横引管・排水桝、専有部 枝管)
工期2026年9月10日~2026年9月17日(計8日)

現場担当者インタビュー|ディスポーザー付き大規模マンションの排水管高圧洗浄

① 今回はどのような工事でしたか?

2017年4月から、毎年定期的に排水管洗浄を行っているマンションです。室内の排水管から共用部の排水管まで、建物の構造や配管状況を確認しながら高圧洗浄を行いました。

このマンションの特徴の一つが、キッチンにディスポーザーが設置されていること。ディスポーザー付きマンションでは、キッチンから流れる排水の特性も踏まえながら、排水管を適切に維持管理していくことが重要です。

【補足】ディスポーザーとは
キッチンの排水口部分に設置され、生ごみを細かく粉砕して水と一緒に排水する設備です。生ごみを手軽に処理できる一方、粉砕された生ごみが排水とともに流れるため、排水管の計画的な維持管理が欠かせません。

② 工事で大変だったところは?

外部作業|「前年と同じ」では終わらせない

この現場には2017年4月から携わっています。長く担当しているからこそ、「前年と同じ方法で作業すればよい」とは考えません。毎年の作業で見つかった課題を現場メンバーで共有し、より安全で確実な作業方法へ改善することを意識しています。

特にこのマンションでは、過去に排水の溢水事故が発生した経験があります。同様の事故リスクを少しでも減らすため、設備面・作業面の両方から継続的な見直しを行ってきました。

  • 点検口の見直し
  • 地下ピット内の配管への掃除口の新規設置
  • 洗浄する順番や工程の見直し
  • 高圧洗浄の作業方法の見直し
  • 注意箇所を記載した共有図面の更新
  • 作業チーム間での注意事項の共有

【補足】掃除口とは
排水管の点検や清掃を行いやすくするために設ける開口部です。必要な場所に掃除口を設けることで、配管の状態確認や洗浄作業がしやすくなり、トラブルの予防につながります。

室内作業|最長約140mの高圧洗浄ホースの取り回し

室内作業で特に大変なのが、高圧洗浄ホースの取り回しです。このマンションは物件規模が大きく、建物の形状上、高圧洗浄車を設置できる場所から最も離れた住戸まで距離があります。そのため末端のお部屋を洗浄するときには、最長約140mの高圧洗浄ホースが必要になります。

これだけ長いホースを建物内に通す場合、単純にホースを伸ばすだけでは済みません。入居者様の通行を妨げないか、壁や設備に接触しないか、ホースにつまずく危険がないかを事前に確認し、安全な作業動線を確保する必要があります。洗浄そのものだけでなく、ホースを安全に目的の場所まで通す段取りも、大規模マンションの排水管洗浄では重要な仕事の一つです。

③ この現場で工夫した点は?

過去の溢水事故を踏まえ、「同じような事故を繰り返さないために何ができるか」を現場メンバーで検討してきました。点検しにくかった場所は点検口を見直し、地下ピット内の配管には新たに掃除口を設置。それに合わせて「どこから洗浄するか」「どの順番で作業するか」「どの箇所を特に注意して確認するか」といった工程や作業方法も繰り返し見直しています。

また、毎年の作業で新しく分かったことや注意すべきポイントは、その場限りの経験にせず、共有図面などに反映して次回の作業に活用しています。長年同じマンションを担当するからこそ蓄積できる情報を、次の作業につなげることを大切にしています。

さらに、このマンションでは一部にCIP(鋳鉄管)が使用されています。長年使用されてきた鋳鉄管の内部は、経年変化や酸化による錆などで黒く見える状態になっており、高圧洗浄後のホースには黒い汚れや洗浄水が付着することがあります。

そのまま室内でホースを回収すると、壁や床、周辺設備に汚れた水が飛散するおそれがあります。そこでホースを引き戻す際は、水を流しながらホース表面を丁寧に拭き取るなど、室内に汚れを持ち込まないよう細心の注意を払っています。排水管をきれいにするだけでなく、お客様のお部屋を汚さず、作業前と同じ状態でお返しするまでが排水管洗浄の仕事だと考えています。

【補足】CIP(鋳鉄管)とは
Cast Iron Pipeの略で、鉄を主成分とする鋳物の排水管です。耐久性・遮音性に優れる一方、長年の使用で内部に錆や汚れが付着しやすく、定期的な洗浄と状態確認が重要です。

現場責任者からの一言

毎年同じ現場で作業していると、「この場所は特に注意した方がよい」「この配管はこの方法で洗浄した方が安全」「この場所にホースを通すと作業しやすい」など、図面だけでは分からない情報が少しずつ蓄積されていきます。

一方で、設備や建物の状態は年々変化します。だからこそ、前年と同じ作業をそのまま繰り返すのではなく、その年の状況を確認しながら、必要に応じて工程や洗浄方法を見直すことが重要です。これからも安全を第一に、事故や排水トラブルを未然に防げるよう、現場全体で改善を続けていきます。

施工の様子

洗浄ホース
洗浄ホース安全対策
キッチン洗浄
浴室洗浄
清掃口より洗浄
洗浄後

定期排水管高圧洗浄とは|なぜ毎年必要なのか

排水管は、日々の生活で油分・石けんカス・食材カスなどが少しずつ管内に付着・固着していきます。ディスポーザー付きのマンションでは、粉砕された生ごみも排水とともに流れるため、なおさら計画的な維持管理が欠かせません。放置すると排水不良・悪臭・詰まり、最悪の場合は溢水や階下への漏水事故につながります。専用の高圧水で管内の汚れを定期的に除去することで、これらのトラブルを未然に防ぎ、排水管そのものの延命にもつながります。多くのマンションで年1回の定期洗浄が推奨されています。

洗浄しても流れが改善しない場合は、配管自体の劣化サインかもしれません
定期洗浄を続けても詰まりや悪臭が繰り返す場合、排水管内部の腐食・凹凸化が進行している可能性があります。その際は更生工事(ライニング)や更新工事も含めてご提案します。まずは現状診断(無料)をご活用ください。

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